ネバネバする痰は何故出るのか
鼻水は異物を外に出すための分泌物ですが、
痰も同じく気管支や呼吸器から分泌される粘液です。
もちろんこれらはウィルスなどから体を守るための仕込みなので正常な反応ですが、
あまり長いこと痰が出続けると不快ですよね。
代表的な原因とされているのが以下になります
風邪
気管支炎
ぜんそく
肺がん
空気の汚れ・ハウスダスト
たばこの吸い過ぎ
副鼻腔炎
上咽頭炎
風邪なら数日で治り症状もおさまると思いますが、
ぜんそくなどの病気が原因となる場合は長期的に痰が絡んだり鼻水が喉へ流れる後鼻漏の症状が続いてしまいます。
ではもう少し具体的に痰の絡みや、鼻水が喉へ流れる原因をご紹介します。
鼻や喉の粘膜には異物を除去する機能がある
写真は鼻の粘膜を拡大したものです。
繊毛と呼ばれる無数の毛状のものが異物をキャッチしてゆっくりと喉の方へ流し、それが食道を通り、排泄される。
または痰として口から出すこともあるでしょう。
風邪や病気の時は、この粘膜輸送機能が低下していますから、先ずは回復させることが重要なのです。
この粘膜輸送機能の低下の原因とされる乾燥を先ずは改善させることが大切なのです。
これは三重大学が実施した生理的食塩水エアロゾルの鼻粘膜粘液繊毛 輸送機能に及ぼす影響についてで明らかになったもので
輸送機能が低下した患部に生理食塩水をミスト化したものを噴霧し、潤いを与えて正常な状態にするというもの。
後鼻漏や継続的な痰の原因は粘膜輸送機能の低下だった!
じゃあ鼻うがいで粘膜に潤いを与えればいいのか?
確かに鼻の内部に溜まった異物を一気に洗い流す事が出来ますから画期的な方法で
既成品もあります。しかし液体ではピンポイントに患部を潤すことが出来ず、
また液体が鼻腔内に残った場合などを考えるとリスクがあるため、あまりオススメしません。
詳しくはこちらの記事を参照して欲しいのですが
米国で“鼻うがい”死亡例2件、鼻洗浄器の適切な使用を呼びかけ
水道水に含まれる僅かな微生物は胃酸で死滅しますが、
鼻の内部から侵入したアメーバは死滅せずに感染症を引き起こします。
日本でも1件だけ症例があるようですが、どちらにしても鼻から液体を入れる行為は本来あるべき姿で貼りません。
そこで先ほど三重大学が実施した生理食塩水エアロゾルが登場するわけです。
薬を使わないから安全に鼻と気管を潤す
温めて潤いを与える「吸入療法」で繊毛の働きを正常な状態に戻してあげてウィルス等の異物を排出させます。
おすすめする理由の一つとして薬を使いわずに改善できるという点。
妊娠中の方、抵抗力の弱いお子さんやお年寄りに薬は極力使いたくないですよね。
また、現在薬漬けで現状を変えたいという方にも自信を持ってオススメします。
生理食塩水が使えるのはホットシャワーだけ
食塩水じゃないといくらミスト化されていてもさすがに痛くなります。
ですがホットシャワーなら生理食塩水が使えますからお子さんも痛がらずに安心して利用することが出来るのです。
使い方はとても簡単、私も愛用していますがホットシャワーの使い方でご紹介。
痰が気になる方、鼻水が喉に流れて不快に感じてる方、先ずは患部を温めて潤すことから初めてみませんか?